2017年06月05日

皆さんは会いたい人はいますか?

こんにちは、オビわんです。



誰しも会いたいと思う人が一人や二人いらっしゃる事と思いますが、



どうしても会いたい人が私には一人います。



その人は、私が小学6年生の時の担任の先生で、



これ以降は名前の頭文字をとって"K先生"とさせていただきます。



K先生は私のクラスの担任時既に62歳でした。



産休の先生の代わりという事で白羽の矢が立ったのが



60歳で既に定年退職されていたK先生というわけですが、



決して人材不足だったわけではありません。



周りの先生や保護者からの信頼が熱かったからこその復職だった



そうです。



K先生は、身長160cm弱という小柄で痩せ型の男性でした。



とても清潔感があって、「何もなくても月に1回は歯医者さんで



汚れをとってもらっているんだよ。」



と、綺麗な歯を見せて笑っている先生の顔が今でも目に浮かびます。



時間さえあれば子ども達と接しようというスタンスの先生でしたので、



昼休みには、先生が子どもの頃に流行っていたという"Sの字合戦"



という遊びを、先生も交えてみんなで楽しくやっていた事を



覚えています。



62歳でしたが、体力気力ともに子ども達を凌駕するような



先生でしたので、疲れている様子を見た事は一度もありませんでした。



今にして思うと、子ども達にはそのような姿を見せていなかっただけ



かもしれませんね。



とにかく、とっても優しくて明るくて楽しい先生でしたが、



周りの先生や保護者からの信頼が熱かったのは何も優しいからだけでは



ない事が接していくうちにわかりました。



先生は子ども達を叱る時に怒鳴ったり叫んだりは一切しませんでした。



上述の通り小柄な痩せ型で体格自体に迫力はないのですが、



眼力(めぢから)が物凄く、じっと見つめられると身がすくむ程の



迫力がありました。



そして、その目で見つめられると、こちらは何も話していないのに



全て見透かされているような感じがするという不思議な先生でした。



そして、どんなヤンチャな子どももK先生には決して逆らう事は



ありませんでした。



ある日、全校児童が集まる全校集会の時に、落とし物である上着を手に持った



K先生が皆の前に立ち、そしてこんな事を言いました。



「皆さん、この上着はいくらでしょうか?例えば2,000円だったとしましょう。



皆さんのお父さんやお母さんが2,000円というお金を稼ぐ為にどれだけの苦労を



していると思いますか?時給600円のパートをされているお母さんの場合で



考えると、3時間以上一生懸命働いてやっと手に入れる事ができる金額です。



皆さんのお父さんやお母さんは皆さんの為に額に汗して、皆さんの事を思いながら



一生懸命にお仕事をされているのです。そうやってやっとの事で手に入れた



大事なお金で買ってもらった物を粗末にしてはいけないのです。」



この話を聞きながら、帰ったら両親へ"いつもありがとう"と伝えようと



強く思った事を今でも覚えています。



一方的に叱るのではなく、何故大事にしなければならないのか?



という事を丁寧に説明して下さいました。



これは落とし物に限った事ではなく、どんな局面においても同じでした。



ただ、K先生が担任だからといって何も起こらなかったわけではなく、



多感な時期という事もあり、一年間にいろいろな事が起こりました。



その度にK先生が対処していって下さるのですが、どれも適切な対応ばかりで



どんな困難も乗り越える事ができました。



感謝してもしきれないくらいにお世話になったのに、卒業した事の嬉しさや



悲しさ、中学生になる事への期待や不安から、先生に対して心からの感謝の



気持ちを伝える事ができませんでした。



K先生は私達が卒業した後すぐに東京へ移住されたそうで、



卒業後にお会いした事は一度もありません。



計算では現在85歳になっておられるかと思います。



私の事などは覚えていらっしゃらないでしょうが、



できる事なら今すぐにでもお会いして感謝の気持ちをお伝えしたい・・・。



子どもの頃は今程深く物事を考えずに行動していましたので、



いろんな事の大事さが、本当の意味でわからないまま日々を過ごして



いたように思います。



後悔をせずに生きていくという事は難しいですね・・・。



皆さんも会いたい人はいますか?



駄文失礼しました、オビわんでした。
posted by 歯科レセコン・カルテット15万円 at 17:08| Comment(0) | オビわん | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする